ウスケバ・ロゴ ウスケバ・ロゴ ウイスキー造りに欠かすことの出来ない「水」「大麦」そして「樹」。自然の力が生み出す「生命の水」。

2007年11月08日

アラン トカイ カスク

先日、馴染みの蕎麦屋さんでご主人と話しをしていたときに聞いたのですが、そのお店では、そばつゆの「かえし」を作るときには数種類の醤油を混ぜて使うとのこと。結構どこの店でもそうしているらしいのですが、私は初めて知りました。醤油にも、キレがあるものやコクがあるものがあるそうで、違うタイプの醤油を混ぜて使うことによって、味に深みや幅が出てくるそうです。

和菓子屋さんでも、砂糖なんかは、素朴な味のものと上品な味のものを混ぜて使っているお店があるそうです。

似たような話に、袋入りのインスタントラーメンを2種類混ぜて作るとより美味しいラーメンができる、というのがあります。 有名(?)な組み合わせは、ハウス食品の『好きやねん』とエースコックの『ワンタンメン』です。 インスタントラーメン愛好家曰く、商品の価格的な制約があるために切り捨ててしまっている味をお互いに補い合う、らしいです。 興味のあるかたは一度お試しいただければと思うのですが、出来上がりの量はもちろん2食分になってしまいますので御注意を。


さて、前置きが長くなりましたが、今日は、最近買ったアランのトカイワイン・カスクについて書いてみようと思います。これは、8年間バーボン樽で熟成させた後、トカイワインを3年間熟成させた樽で7ヶ月間”フィニッシュ”させたアランです。

トカイ(Tokaji)ワインは、ハンガリー北東部のトカイ地方で作られる貴腐ワインで、白ワイン用品種のブドウから作られますが、琥珀色をしています。蜂蜜のような香りがして、気品ある濃厚な甘味が特徴です。

(察しのいいみなさんなら、もうこの記事の結末のまとめはお分かりだと思いますが…そんな感じです、はい。)



アラン トカイ カスク 
Arran Tokaji Aszú wine cask (55%)

【色】 ほんの少し緑を帯びた黄褐色。
【香り】 グリーンゲージ(セイヨウスモモ)や梅を思わせるような甘酸っぱい香りのあとに、オレンジの香り、麦芽の甘い香り。
【味】 缶詰の黄桃。上品ですっきりした心地よい甘味。
【ボティ】 ミディアム。活き活きとした酸味のおかげで度数の高さはあまり感じない。
【フィニッシュ】 完熟した柑橘類。貴腐香? 舌を少しピリリとさせて温める感じのジンジャー。



全体的にトカイワインの特徴が前面に出てきています。アランも個性的なのに、これだけ貴腐ワインの特徴が出てくるということは、フィニッシュで使ったトカイワインの空き樽は、ゆすると「チャポン」と音がしたのではないかと邪推してしまうほどです。

けれど、作り方はさておくとして、その味わいは私との相性はいいみたいです。最近、アランからはシェリー カスクやイタリアワインのキャンティ カスクがリリースされましたが、味わいの厚みや面白さではこれが一番のように思います。
特に、アランに由来するモルトの素朴な甘さとトカイに由来する上品で濃厚な甘さが見事に調和した甘さの相乗効果と、フレッシュな酸味は、疲れたときの栄養ドリンク系の趣きさえあります。

アランとトカイ。 それは見事なハーモニー…は、少し言い過ぎですが、魅力的なハーモニーであることは間違いありません。  

Posted by barley at 12:41Comments(8)TrackBack(1)モルト

2007年11月04日

生命の水…かぁ


今日はちょっぴり久しぶりに、のんびりとくつろいだ一日を過ごすことができた週末でした。


と言うのも、10月の後半は、会社の仕事で次から次へとトラブルが発生し、昼夜を問わず対応しなければならず、続けて3時間以上眠られた日がありませんでした。トラブルのひとつは、小さくですが新聞の記事にもなったりしたほどで、社会人になってこれほど忙しい日々はなかったです(ちなみに、私は食品関係でも防衛関係でもありません)。

それは、例えば、株や為替などの取り引きをしたことがある方なら分かって頂けると思うのですが、自分の予想に反して価格が下がったときに、「もうこれ以上は下がらないだろう」と高を括っていると、次の日にはさらに一段下げる日が何日も続いた、という感じでしょうか。

例えば、応援している球団が5連敗、6連敗として、「もうこれ以上は負けないだろう」と思っていても次の日も勝てない、という感じにも似てました。

例えば、もう閉鎖された、とあるアイラの蒸留所のオフィシャルの4thがリリースされて、「もうこれが最後だろう」と思って1本買ったんだけど、6thまでリリースされた、という感じにも…やっと、モルトの話に結び付けられました(^-^)


明日のことを考えると湯鬱になる日を過ごしていましたが、それでも、お気に入りのモルトを飲んだときには、「明日のことは、明日考えよう」と思えてきました。

そんな風に思うのがすべからく良いことだとは決して言いませんが、滅入らずに頭を切り替えることができたのはモルトのおかげかなと、思ったりする秋の夜長です。

  

Posted by barley at 01:44Comments(5)TrackBack(1)

2007年11月03日

ニッカの源流?

ニッカの創業者である竹鶴政孝氏が、広島県の造り酒屋の三男坊であったことは、ウスケバではトリビアにもならないような話ですが、その生家である竹鶴酒造が今でも日本酒を造り、販売していると私が知ったのはこの記事を読んだときでした。


その味わいは、朴訥とした昔ながらの日本酒で、色もかなり黄色みを帯びていて力強い口当たりです。酒だけで楽しむよりも、料理と共に楽しんでこそ良さが出てくるように思います。特に、磯の魚介類と合わせるとすすみそうです。


ところで、竹鶴政孝氏はサントリーの山崎蒸留所の初代工場長ですが、山崎蒸留所を訪れてもその事実は黙殺されているように感じます。もっとも、ライバル会社の創業者なわけですから、それもいたしかたないのかも知れません。

が、先日私が出席したサントリーのウイスキー・セミナーでは、「山崎蒸留所の初代工場長はニッカの創業者の竹鶴さん」と明言されていました。
これはオフラインだから言えることだったのか、それとも、暗にニッカはすでにサントリーのライバルではなくなったということなのか…ちょっと興味深く聞きました。


多くの方はご存じだと思いますが、サントリーの創立者の鳥井信治郎氏と竹鶴政孝氏のエピソードについては、栄研化学という医学検査関係の会社が発行している学術情報誌「モダンメディア」に連載されていた「ウイスキー・ラベル物語」という記事に詳しく書かれています。
読み物としても面白い記事ですので、まだ読まれていないジャパニーズに興味のある方はぜひ。

栄研化学株式会社 モダンメディアのHP。
http://www.eiken.co.jp/mm/index.html

「ジャパニーズ・ウイスキー」に関する記事は、次の7編。
http://www.eiken.co.jp/mm/pdf/MM200505-05.pdf
http://www.eiken.co.jp/mm/pdf/MM200508_04.pdf
http://www.eiken.co.jp/mm/pdf/MM200512_04.pdf
http://www.eiken.co.jp/mm/pdf/MM0603-05.pdf
http://www.eiken.co.jp/mm/pdf/MM0606-05.pdf
http://www.eiken.co.jp/mm/pdf/MM0608-04.pdf
http://www.eiken.co.jp/mm/pdf/MM0610-04.pdf
  

Posted by barley at 02:05Comments(8)TrackBack(0)

2007年10月11日

ウイスキーセミナー@ホテルオークラ神戸

10月8日に神戸のホテルオークラで行われた「ウイスキーセミナー」に参加してきました。
講師は、サントリー山崎蒸留所チーフブレンダーの輿水精一氏。

「レクチャー」と「テイスティング」「ブレンド体験」の順で行われました。

「レクチャー」は、ウイスキー作りに関する簡単な説明が主で・・・ウスケバのみなさんにはちょっと物足りない内容だと思われますので割愛。

「テイスティング」は6種。

奥左:白州18年 奥中:ミズナラ原酒 奥右:響 21年
手前左:山崎18年 シェリー樽原酒 手前中:山崎18年 手前右:白州18年 シェリー樽原酒

蒸留所やボトラーでウイスキーの品質に責任を持っている方の解説を聞きながらテイスティングするのは、私にとってはとても有益なことです。解説を聞くことによってウイスキーの印象が「誘導される」こともありますが、それは逆に、自分の香味判断の基準の微調整にもなります。


「ブレンド体験」では、白檀を思わせる香りでわずかにドライなミズナラ原酒(15mlほど)に、かなり強烈に燻製香がするスモーキー原酒をわずか一滴だけ垂らす、というもの。
けれども、たったそれだけで全く印象が変わりました。ミズナラ原酒に輪郭が表れてきました。これには正直、驚かされました。良く言えば「広がりがある」悪く言えば「捉えどころが分かりにくい」ミズナラ原酒が締まってしっかりした感じになり、特徴もハッキリとしてきました。
私は、さらにもう一滴だけスモーキー原酒を加えてみたのですが…とたんにスモーキーさに支配されてしまい、ミズナラも台無しになってしまいました。ブレンドは実に微妙なんですね。


その他、セミナー中に輿水さんが話されたことで、興味を感じたものをいくつか書いておきますと。

  • イギリスの酒類国際コンペティション第12回「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2007」で、響30年が最高賞であるトロフィーをジャパニーズ・ウィスキー部門で受賞しました。同じくブレンデッド・スコッチ・ウイスキー部門では、バランタイン30年が受賞しました。そして、モルト・ウイスキー(Distillers Scotch Whisky)部門では、なんとシングル・モルトを抑えて、ヴァッテッドのフェイマス・グラウスのモルト・ウィスキー30年が受賞しました。このことは、スコットランドの蒸留所にはショッキングな出来事だったようです。前週の授賞式にも出席しましたが、『ジャパニーズとアイリッシュがいいウィスキーを作るようになってきている。スコッチもうかうかしてはいられない』というようなことを総評で言っていました。


  • スコットランドのブレンダーは、スコットランドで生産されたウィスキーであればどこの蒸留所のものでも自由に使えます。例えそれが、グループ会社の蒸留所のものでなくても、です。けれども日本ではそうは行きません。例えば、サントリーがニッカの樽を使うなんてことは、今の商習慣では絶対にありえません。


  • (この話を受けて、参加者から質問)
    質問:サントリーで作ったウィスキーを、ブレンドに使いたいからと購入したスコッチのブレンダーはいますか?
  • スコットランドでは法律があり、スコッチ・ウイスキーにはスコットランド以外の国で生産されたウィスキーを使うことはできません。けれども、スコッチ・ウイスキーという言い方はせずに、サントリーを使ったウイスキーを作りたいという話はあります。


  • ミズナラの木は、10cm太くなるのに30年かかります。樽にできるくらいに育つまでには200年近くかかります。ですので、サントリーでは「200年計画」と言って、毎年、確保できている(ミズナラの木の)200分の1しか伐採して使いません。


  • シェリー樽熟成用に使う樽は、スペインで作っています。樽を作った後、その樽をシェリー酒メーカーに貸し出してオロロッソを3年間寝かせてもらってから、空にして日本に運んできます。
    樽を作る過程で内側を焼くのですが、その焼き加減も熟成に影響を与えます。日本の樽職人だと、この焼き具合も「きつね」「たぬき」と呼んで加減ができます。けれども、スペインの樽職人は、この焼き加減を調整できない。彼らは、木を曲げるためだけに樽を焼いているからなんです。


  • 樽の中のモルトは、天使の分け前として年に2、3%ほど減りますが、20年経つと半分くらいに、50年くらい経つとほとんどなくなってしまいます。サントリーでは、20年くらい熟成された樽の中から、さらに長期熟成させたいウィスキーを選んで、それらを集めていい樽に移し変えて、熟成を続けるという手間をかけています。スコットランドの蒸留所ではこんな面倒なことはしませんね。



  

Posted by barley at 01:26Comments(7)TrackBack(3)日記

2007年10月10日

完・英国フェアーにて

今日は午後2時ごろから、寒気とともに頭がボーとしてきて喉も少し痛くなってくる予定で、会社も早退するはずでした。そして治療のために、3時にはScotch Barのカウンターに座っているはずだったのに。。。

午後一から、緊急のミーティングが入ってしまって、結局、会社を出たのは8時を回っていました。
入口が閉まった阪急百貨店を横目に見ながら、とぼとぼと家に帰りました。

まだ、試飲したいボトルはあったけど。
残っていたら買いたいボトルがあったけど。
一般ウィスキー愛好家は、ウィスキーを飲むことよりも、ウィスキーを飲むためのお金を稼ぐことを優先しておかなければ、いつまでも変わらずウィスキー愛好家であり続けることはできません。

「あのとき飲んでいればよかった」
「あのとき思い切って買っておけばよかった」
シングルモルトを意識して飲み始めてから、かれこれ20年近くになりますが、いつまでたっても、この「あのときに…」という思いを年に2、3度は味わいます。

人生は一度きり。
明日死ぬかも知れないんだから、やりたいことは今のうちにやっておかないと。
でも、明日も死なずに、その先もまだまだ生き続けていかなければならない可能性のほうがずっと高いわけで、だから、今日やりたいことを明日の楽しみとして置いておきたいとも思うのです。

そして、「あのときに…」を「今度こそ…」と思いながらもまた「あのときに…」を増やすのでしょう。



Scotch Barのスタッフのみなさま、本当におつかれさまでした。そして、ありがとうございました。
スコッチの魅力を伝えたい、少しでも知ってもらいたい、飲んで楽しんでもらいたい…そういうスタッフのみなさんの思いが、百貨店の催事用特設会場を特別な空間に変えていたのではないか思います。
来年の英国フェアーも楽しみにしています。  

Posted by barley at 00:30Comments(6)TrackBack(0)日記

2007年10月07日

シガーな午後

今日は、家族がそれぞれにお出かけで、私はその送り迎えと留守番をすることになりました。
車を運転しなければならないのでモルトは飲めませんが、その分、久しぶりにゆったりとシガーを楽しむことができました。

今日選んだのは、パルタガス の プレジデンテ です。
ビトラ(外観)は、ヘッド(吸い口)だけでなく、フット(火をつける方)も細くなった流線型をしている「フィギュラド」と呼ばれる独特のシェイプの一種です。このタイプのシガーは、吸うときにそれほど口を開けなくてもよいのと、いわゆる「片燃え(どこかだけが先に燃え進んで、燃焼面がシガーに対して斜めになること)」しにくいのがいいです。


パルタガス プレジデンテ
(PARTAGAS Presidente)
スタートは、土臭さや酸味が勝っているが、径が一番太くなるあたりから徐々に甘味が出てくる。 軽く焦がしたハチミツや、花のような甘み。 その後、針葉樹の葉を思わせるすがしい木の香りが加わる。
どっしりとした感じはあるが、重過ぎず、ボーっと吸うにはちょうどいい。



さてと。 今日は晩御飯の食事当番もしなければならないので、そろそろスーパーへ買い出しに行ってきます。 我が家の食卓には今シーズンまだサンマが登場していないので、今夜はサンマの塩焼きにしようかなと。 みんなには、大根おろしとすだちと炊きたてご飯。 私には、もちろん、カリーラ。  

Posted by barley at 15:49Comments(4)TrackBack(0)シガー

2007年10月06日

続々・英国フェアーにて

今日も行ってきました。

【 ベリーブラザーズ&ラッドのブルーハンガー30年 】
ブレンデッドと紹介されているのでちょっと後回しにと考えていたのですが、聞くとリベットとグラントのバッテッドとのこと。 んじゃ、まずいはずがない。
味わいは、とてもおだやかでやさしく上品です。 家に1本置いておいて、スコッチ好きの客人が来たときに「こんなのがあるんだけど…」って出したい一品、だと思いました。
これって、シガーと合わせるとめちゃくちゃイイのではないでしょうか。

次に頂いたのが、
【 ハートブラザーズのベンリアック1968 】
「トロピカル・フルーツとドライ・フルーツの入ったパウンドケーキのよう」という表現は言い得て妙。 あえて付け加えるなら、「ミントと清涼感のある松脂の香りが追っかけてきます」。 複雑で面白い…ただ、ボトルは売り切れで試飲のみ。 美味しいモルトはすぐに売れる。

で、最後に、
【 KB の タムナブーリン 1977 】
焼きりんごの皮。 ナッツとクリーム。フィニッシュは、これでもかの昆布のうまみ。
いいですねぇ。



実は、今日は、モルトよりも、人との出会いのほうが私にとっては収穫だったかもしれません。

カナモリ@stuffさん。
それから、地下の有料試飲の頃からちょくちょくお会いしていた素敵な女性。
そして、記事やコメントをいつも楽しく読ませていただいていた、ウスケバのブロッガーとコメンテータの方々。

ご挨拶させていただく機会に恵まれました。ちょっと恥ずかしかったですけど、うれしかったです。

モルトを嗜まれる方々って、気持ちのいい方が多いです。

いつかまた、オフ会をすることがあれば、私にも声をかけていただけるとうれしいです。  

Posted by barley at 02:15Comments(8)TrackBack(0)飲み歩き

2007年10月04日

続・英国フェアーにて

今日も行ってきました。
と言いますか、梅田の阪急百貨店はもろ通勤の道にあるので、素通りできるはずがありません。

昨日の轍を踏まないように、先に阪急百貨店前のサントリーのビール・スタンドでプレミア・モルツ×1杯を飲んで準備を整えました。

で、Scotch Barでまず頂いたのは、

【 ローズバンク 1991 G&M コニサーズ・チョイス 】
甘すぎない麦芽。 軽くりんごバター。 ライトなのにコクがある。
モルト大好きさんに敬意を表してあまり多くは書きませんが、ローズバンクはやっぱイイですね。
で、次に何を飲むかちょっと迷いました。
トマーチン 1962 をもう一度、とも考えましたが...

【 トマーチン 1974 】
緑がかった琥珀色
オーク樽。 サイプレス。 ペッパーやジンジャーのようだが、あいまいにスパイス。 甘草…いや、リコリスと言おう。
人が円熟している様を「油が乗っている」と言うが、このとマーチンは油が乗っている。 いきいきとしている。 まさにベストな熟成年数かもしれない。
フィニッシュは、とても甘い。 ほどなくして、あっさりとしたうまみが現れる。
トマーチン 1974 はアフターテイストがとても素晴らしいです。ほんとに、素晴らしい。
その余韻を残したまま家路につくことにしてScotch Barを後にしましたが、これが正解。
梅田から家までは1時間弱かかるのですが、その間ずっと、なんとも言えない甘味とうまみが満たしてくれました。

やっぱ、トマーチン 1962 をもう一度試してみるべきかなぁ。
ん~、最終日に。まだ残っていたら。



ところで、カナモリ@STUFFさんって、女性だったんですね。おまけに、あんなにチャーミングな方だとは思ってもいませんでした。ウスケバのブロッガーとしてご挨拶しておかなければとは思ったのですが、何と言って切り出せばいいのかわからなくって…失礼してしまいました。  

Posted by barley at 23:14Comments(4)TrackBack(0)飲み歩き

2007年10月04日

英国フェアーにて

試飲したのは、
- グレングラント1970 ハイランダーイン
- アラン・モルト キャンティ ワイン カスク
- トマーチン 1962
の3本で、飲んだのもこの順番。
メインのお目当ては、トマーチンだったのですが・・・飲む順番を間違えました。
【グレングラント1970 ハイランダーイン】
熟した梨の皮をむいているときの甘い香り。チョコレート。ちょっと溶剤系。口に含むとチョコレートはさらに鮮明に。鼻から抜ける香りは沈香を思わせる。 満たされます。
実は、トマーチンの前に、舌を作るためにまず一杯飲んでおこうと、メニューの一番最初に載っていたのを頼んだら、このグラントでした。 シェリーの長熟を一杯目に…1年ぶりの英国フェアーで浮き足立っていたとしても、確認不足。 我ながらちと情けない。
けど、このグレングラントは、とても満足できるものでよかったです。

シェリー樽熟成な感じが口いっぱいに残ってるままトマーチンに突入は拙いので、もう一杯飲んでおこうと思って頼んだのがアラン。
【アラン・モルト キャンティ ワイン カスク】
どっしりとした大麦にフルーティーさが添えられています。このフルーティーさがキャンティなのでしょうか? 私はワインには無頓着なのでよく分かりません。
ただ、ん~、何かが足りない気がします。
二杯を飲んで、すっかり舌が出来上がったというよりも、口の中はしっかりとシェリーと麦芽でコーティングされてしまいました _| ̄|○
人並み以下の鼻、口、舌しか持ち合わせていない私としては、トマーチンはまた別の日にしようかなとも思ったのですが、かといってもう一度来れるという保証もないですし...チェイサーの水をがぶ飲みしてから、トマーチンを頂くことにしました。

【トマーチン 1962】
グラスを見て思わず「薄い」と声に出してしまいました。色は思いのほか淡いです。香りと味は・・・やっぱり、わかりませんでした。 メロウで繊細で、前の二杯に比べるのもなんですが華奢です。 ウッディーなとてもいい感じの樽香はわかるのですが、その他、色んな香りがするのですが、それがトマーチンからのものかどうか自信が持てません。

これから トマーチン 1962 を試してみようと考えておられる方は、ぜひ、口と舌がフレッシュな状態でテイスティングされることをお勧めします...って当たり前過ぎるというか、自戒の念をこめて。



私がお邪魔したときは、O氏がバーカウンターの中に入っておられました。「久しぶりなので要領が悪くって」と自嘲気味に言っておられましたが、全くそんなことはありませんでした。良いサービスをありがとうございました。
社長とT氏ともお話しさせてただくことができてうれしかったです。
スタッフのみなさま、最終日までお体に気をつけてがんばってください。  

Posted by barley at 12:37Comments(4)TrackBack(0)飲み歩き

2007年10月03日

日暮の硯 〔10月2日〕

( 妙なタイトルですが、ただの日記です )

Sake Shop Sato さんへ行ってきた。 取り置きをお願いしていたダンカンテーラーのロングモーンを頂きに。

行く途中の阪急の梅田駅、コビックマン前のキリンビールのスタンドバーで大×2杯を飲む。 もう10月になったのに、駅構内とは言え、外でビールが飲めるとはやっぱり異常気象かな。 それにしてもこのスタンドバー、今年はいつまで営業するのやら。

電車に乗って岡町へ。 そして、Sake Shop Sato さんまで歩く。 すっかり道も覚えたし、散歩がてらにちょうどいい。

いつものように店内を物色していると、2本のボトルに呼ばれる。
1本は、近くで見ると、あばたに見えるえくぼがあったので購入は見送り。
もう1本は、かなり惹かれる。 これはきっと旨いに違いない。 都会。 買おうかどうしようか猛烈に悩んだが、まだ数本残っているそうなので保留。

佐藤さんに、モルトの話を色々教えていただく。
いつも、夜遅くに伺った上に長居してしまって申し訳ないなぁと思いながらもついつい。
帰りは駅まで車で送ってもらう。


ちょっと飲み足りない気分になってきたので、苦楽園のバーにお邪魔する。


家に帰って、ロングモーンの並び位置はどうしようかなと、サイドボードのボトルをごそごそ触っていると、しばらく飲んでいなかった1本のボトルの内側、肩の辺りに水滴を発見...
この夏の暑さの所為か、もしかすると直射日光が当たっていたのかもしれない。 飲んでみると、心なしかボソボソになったような。 質のいいカラメルが手に入るなら、それを数滴ボトルに入れてシェイクすれば元通りになるかもとも思ったが、それは冒涜な考え。
他のボトルの保存状態も似たようなもんだろうし、とりあえず、新しいボトルの封切りは控えて、開いているボトルを飲みきることにしよう。
  

Posted by barley at 13:12Comments(2)TrackBack(0)日記

2007年10月01日

思い出のバー 『TOPWIN 芦屋』

数年前まで、兵庫県の芦屋市に「TOPWIN」というショット・バーがありました。

こじんまりとしたバーでしたが、バックバーはひな壇のようになっていて、シングル・モルトだけではなかったですが、ざっと500本くらいのボトルが並べられていました。

その中でも異彩を放っていたのが、4本並べられた同じラベルのキングスバリー スキャパ 16年 でした。

キングスバリーの以前の(当時は一番新しかった)シリーズで、ラベルは、赤い文字で KINGSBURY'S とアーチ状に書いてあって、その下に、青と黄のふたつの盾を持ったユニコーンのロゴと、蒸留データが書かれてありました。 シングル・カスクのカスク・ストレングスで、ラベルにはカスク番号も書かれてあったのですが、4本のボトルはそれぞれ違うカスク番号でした。
所謂、『樽違い』です。


熟成期間中、その樽が貯蔵庫の中のどのような場所に置かれていたかで熟成の度合いや香り、味に差が出てくる…ということは頭では理解していましたが、それを体感できたのは、この4本を同時にテイスティングした、そのときが初めてでした。
4本のうち2本はほとんど差がありませんでしたが、その2本とそれら以外の2本はそれぞれ違った個性を持っていて、『こんなにも違うんだなぁ』と驚いたのを覚えています。


ここでその違いを書こうと思ったのですが・・・時間が経つと記憶は薄れていくのか、驚いたこと以外、今となっては記憶を呼び戻すことができません。 その当時は(そして、つい最近まで)私はテイスティング・ノートを書いておくということも全くしていませんでした。

思い出せないと言うよりも、本当は、4本のテイスティングをしているときでさえ当時の私は、どこがどう違うのかまではハッキリさせず(させることもできず)に、「やっぱり違うんだなぁ」とただ単に驚いたり、納得してばかりいただけだったように思います。 それでは、肝心の「違い」まで覚えておけるはずはありません。


あのとき、テイスティング・ノートを書いておけばよかったと、とても残念なことをしてしまったと、今になって思います。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
芦屋市の隣、西宮市にある阪急電鉄の西宮北口駅の駅前に、「TOPWIN」というピアノ・バーと、ショット・バーが今もあります。 ピアノ・バーのほうのオーナーさんが芦屋の方のお店も出されていたようで、芦屋のお店は支店ということだったようです。

スキャパがあった芦屋の「TOPWIN」のマスターは何回か変わられたのですが、初代マスターだった方は、現在は、阪急の夙川駅の駅前で「ルパン」というショットバーをされています。面白いシングル・モルトのボトルを揃えておられます。
また、最後のマスターとなった方は、阪神西宮駅の近くで「海豚」というバーをされています。こちらのお店はシングル・モルトはぼちぼちですが、とても美味しいカクテルを飲むことができます。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
  

Posted by barley at 21:37Comments(8)TrackBack(0)飲み歩き

2007年09月27日

Tè Bheag Connoisseurs Blend

ちょっと珍しいウィスキーを見つけたので買ってみました。
スカイ島で作られているブレンデッド・ウィスキー 「チェイ ヴェック (Tè Bheag) 」 です。


このウィスキーは、プラバン ナ リンネ という会社で作られています。この会社は、若者が少なくなってきたスカイ島南部での雇用を創出するためのプロジェクトの一環として、1976年に設立されました。 「チェイ ヴェック」以外にも、「ポッチ ゴー (Poit Dhubh)」という密造酒(ということになっている)モルト・ウィスキーも販売しています。
さらには、蒸留所を建設するプランを持っており、そのプランが許可されると ‘Thorabhaig’ という名のシングル・モルトが生産されるようになります(発音は、わ・か・り・ま・せ・ん)。

「チェイ ヴェック」とは、「可愛いお嬢さん (the little lady)」の意味で、プラバン社のロゴでラベルにも描かれている小さな船の名前でもあります。また、日常会話的には「ちょっと一杯 (A WEE DRAM)」の意味でも使われています。


さて、「チェイ ヴェック」のお味のほうですが、キーモルトは(もちろん)タリスカーとのことですが、とてもマイルドです。
ライ麦パン、ウオトカ、シェリーと蜜。とても素朴な味わいです。
アンチルフィルタードですが、加水してもそれほど白濁はしません。
ちょいソが合いそうです…家にソーダがなかったので試してはいませんが。  

Posted by barley at 01:33Comments(6)TrackBack(0)その他の酒

2007年09月25日

床下で出番を待つボトル

私は決してコレクターではないのですが、家の床下収納庫に10数本のシングル・モルトのボトルを寝かせています。

それらのボトルにはふたつの種類があるのですが、ひとつは、値上がりを期待して買ったボトルです。 
と、言っても大したものではなくって、オフィシャル物でパッケージ・デザインが変わるときに、新しいボトルよりもそれまでのボトルの方がいいと感じたものを買って置いています。

数年前のマッカランもそう思ったので、12年と18年を買いました。
値上がりを期待しているわけですから、まずは酒屋さんやバーから姿を消して、少なくとも希少性が高くならなければならないのですが…2本とも最近のウスケバのブログ記事にも登場していますし、まだまだ見かけるボトルなので、しばらくはこのまま寝かしときます。 あと10年くらい!?

ちなみに、今年4月のボウモアのパッケージ・デザインが変わった際には、買いませんでした。
グレンモーレンジはどうでしょうか。

自分が好きなモルトかどうかではなく、美人投票になるところが難しいところです。 ただ、たとえ値上がりするだろうという思惑が外れても、自分で飲むだけのことですので、それはそれで楽しいですが。


床下に寝かせているボトルのもうひとつの種類は、子供の生まれた年に蒸留されたボトルです。
彼らが成人して、シングル・モルトはうまい、と感じるようになったらプレゼントしようと思っています。  

Posted by barley at 23:37Comments(6)TrackBack(0)モルト

2007年09月22日

三連休前に

今月は二度目ですが明日から三連休face01。今日は早く家に帰って、明日の子供たちの運動会に備えてハンディカムの電池の充電もしとかなくちゃならないんだけどicon10 けど、ちょっとその前に「今週もお疲れさん」ということで、今宵は、芦屋のモルト王国へ、賓客に謁見させて頂きに上がりましたface02。... と、今日はこんな感じで書いてみようicon09…ポキッ






まず、ロングモーン
香りは、皮をむいているときの青りんごの後に、春先のお花屋さんの中を歩いているようなフローラルな香りがいっぱい。その奥に、ナツメグやなめし革。 口に含むと、麦芽の中から突然にイチゴが現われて。 フィニッシュは、舌を暖める感じが長く続き、スモーキーさととも消えていく。

モルトの表現に『華やかな』というのがあるけど、まさにこれは華やかで、飲んでいるうちに気持ちも軽やかにしてくれましたicon14。非常に複雑だけど、その日の最初のモルトにはぴったりかも。

個人的には、こういう感じのモルトは大好きですface01
我が家にもぜひお越しいただきたいと思い、急いで、Sake Shop Sato さんに一本取り置きをお願いしましたicon16



次に頂いたのは、ハイランドパーク。
刈りたての芝がさッと香った後に、もりだくさんの熟したフルーツ。マンゴ、メロン、スターフルーツ。かすかににナッツ。口に含むと、あっさりしたハチミツ。もう一度、山盛りのフルーツ。その甘味が、飲みほした後も長く続きます。 潮とピートは、裏方で引き立て役に回っていい仕事をしてます。

長熟な上に度数が40.1%と低めなのですが、しゃきっとしています。
女性は特に気に入られるのではないでしょうか。 香りがとても良くって、いつまでもグラスを嗅いでいたくなるモルトでした。 これは、抜群にイイです。



 




実は、芦屋のモルト王国へは、これまでも何度かお邪魔していたのですが、私がウスケバでブログを書いてることは今日初めてお伝えしましたface10。 といいますか、いつも接客でお忙しそうなので、言い出すチャンスもなかったりしたものですからicon10。 もしかしたら、男爵(マスターは、国王というより男爵だと思うのは私だけ?)少し驚かれているかもしれませんface08


それにしてもこの2本、ほんとうに楽しくしてくれるボトルたちでしたface01。。。あ、もちろん、飲んだ場所が良かったせいもありますけどね! icon01

  

Posted by barley at 03:08Comments(9)TrackBack(0)飲み歩き

2007年09月17日

トマーチン 12年 (北米向け)

よく見かけるトマーチン12年は、丸瓶で黒いラベルのだと思うのですが、これは、アンチコリーと同じ瓶で赤いラベルのトマーチン12年です。 とある大阪・梅田のバーで、「トマーチンは決して嫌いじゃないんだけど、オフィシャルの12年は水っぽすぎる」と話してたら、マスターが奥の棚からゴソゴソとこの瓶を出して、グラスに注いでくれました。

よく見かける丸瓶で黒ラベルのトマーチン12年よりもコクのあるしっかりした味わいがします。度数が43%と、丸瓶で黒ラベルの40%より高いからだけでなく、シェリーの味とナッツな感じ、スパイシーさがしっかり出ているからです。


トマーチン 12年 43%(北米向け)
TOMATIN 12 Years old
【色】 薄い黄金色。
【香り】 麦芽の甘さと青りんごと梨(幸水)が渾然一体。わずかにシナモン。
【味】 ピーティさが口の中に広がると同時に、シェリーとナッツっぽさが感じられる。
【ボティ】 ミディアム。コクがある。
【フィニッシュ】 甘さとジンジャー様の暖かさが長く続く。

(特記) スクリュー・キャップ

くだんのマスター曰く、東京では、この角々した瓶の赤ラベルのほうが一般的らしいとか…私は、東京のバーには行った事がないので真偽のほどは分かりませんが、ただ、このボトルを見つけて買ったのは、東京のリカーショップでした。

そのリカーショップでは「このボトルは北米向け」と説明が添えられていました。
瓶の形状といい、パッケージングといい、オフィシャル物であることは間違いなさそうです。瓶の裏には、米国内で販売されているお酒に書かれてある飲酒に関する【政府からの警告文】が、後から貼ったシールではなくラベル自身に印刷されているので、北米向けであることもほぼ間違いないでしょう。バーコードの国コードも"08"で、アメリカ合衆国/カナダであることを意味しています。米国への輸入者名としては、INTERCONTINENTAL PACKAGING CO., というミネソタ州にある会社名がラベルに印刷されています。


このボトル、結構うまいので、日本向けでないことに対してくやしさみたいなのをちょっぴり感じますが、丸瓶で黒ラベルのトマーチン12年に水っぽさや物足りなさを感じるかたは、これを見つけたら(東京のバーに行ったら?)ぜひ試してみてはいかがでしょうか。  

Posted by barley at 23:58Comments(4)TrackBack(0)モルト

2007年09月14日

酒屋さん探訪:Sake Shop Sato

仕事ではいつも、「要件は、的確かつ簡潔に」 と指示している割りには、自分のブログは長々と書いているのを ちと反省。
ですので、今日は、ake hop ato さん 実店舗への訪問記を書こうと思うのですが、いきなり【まとめ】から。

  • ボトラーズ物を中心に、品揃えは山ほどある。まさに、山ほど。ネットショップに掲載されているのはほんの氷山の一角。

  • ほとんどのボトルには値段の表記がない。これはきっと「値段からボトルを選ばないで」というお店からのメッセージでは!? だからと言って、他店と比べても高くない。

  • 大阪・梅田からだと、思いのほか近い。

  • 夜は22時までと遅くまで開いているのがうれしい。

  • お店の方が親切。

ake hop ato さんは、モルト好きをわくわくさせてくれるお店である

-以上- 




・・・ということで、お時間のあるかたは、以下の長ったらしい訪問記もご一読いただければと。


私がちょくちょくお邪魔する何軒かのバーのマスターにモルトの仕入先を伺うと、必ずその名前が挙がる Sato さん。 けれど私は、あまり足の向かない方角だったせいもあり、ホームページだけを見て「ん~、わざわざ行かなくても・・・」と手近な酒屋さんで済ませてしまっていましたが、それ、間違いでした。

Sato さんへ電車で行く場合、JR大阪駅に隣接する阪急電鉄の梅田駅から宝塚線に乗って約15分、岡町駅が最寄り駅です。そこからお店までは徒歩で10分ほど。初めて行くときは、駅からお店までの道がちょっと分かりづらいかも知れません。私は、ホームページにある地図を印刷して持って行ったのですが、実際の岡町の駅は地図の上のほうにもうちょっと長いです。間違って、古墳のある公園のほうへと遠回りしてしまいました。

お店は住宅街の中を走る広い道に面しており、外観はいかにも昔からある酒屋さんといった感じ(酒販免許の要件緩和以降に増えている、コンビニや郊外型大型店舗に押されながらもがんばっている酒屋さん、のイメージです・・・失礼!)。


が、扉を開けてお店の中に入ると、そこには驚愕の光景が!!

(テレビのバラエティ特番なら、必ずここでCMが入りますicon10


幅一間の中量棚にして4、5本分ほどのスペースに、シングル・モルトのボトルがずら~っと並べられています。数にして、2、300種類といったところでしょうか。それも、ボトラーズ物を中心に、普段は見かけない、少なくとも、酒屋さんの店頭に並んでいるのを私はあまり見たことがないボトルばかり。オフィシャルのボトルも、長熟物やレア物がいっぱい。 モルト愛好家にとってはシャングリ ラ・・・全部飲めるわけではないですけど。

興奮を抑えつつボトルの1本1本を見ていたら、お店の方から「奥まで手を突っこんでもらっていいですよ。みなさん、そうされますから」と声をかけられました。良く見ると、棚の奥のほうにあるボトルは、手前のボトルとはまったく別物。 ふつう、陳列棚ってどこでもそうだと思うのですが、手前から奥へと同じものが列になって並べられています。が、Satoさんのお店では、ボトルは棚にお構いなしに置いてあるだけ(失敬!)。

・・・ということは、お店にあるボトルは1000種類近くあるということになるのでしょうか。
まさに、icon12宝の山icon12ですわ。

私も、もちろん、片っ端からボトルを手にとって見させてもらいました。
が、残念なことに、ほとんどのボトルには価格が表記されていません。もちろん、お店の方に尋ねれば教えてもらえるんですが、さすがにあれもこれもと尋ねるのは憚られます(と言いつつも、私は10本近く尋ねました)。これは、値段は二の次にして、まずは飲みたいボトルを選んでください、という配慮なのだろう、きっと。

たまたま私がお邪魔した日だけだったのかもしれないんですが、ボトルが並べられた棚の前には無造作にいくつかのダンボール箱が置かれてありました。ボトルを見るのに足元がちょっと邪魔だなぁ、と思っていたんですが、そのダンボール箱の中を覗くと、ここにもボトルが。 箱に張られたままになっている配達伝票からすると、新入荷のボトルなのでしょうか? DEWAR RATTRAYのボウモア15年がまとまって入っていたのが印象的でした。

2時間ほどあれこれ見せていただいた後、迷いに迷った挙句、ザ・ボトラーズのクライヌリッシュ16年を買いました。 

で、帰ろうとすると、お店の方が車で駅まで送ってくださると。
そのアットホームなお心遣いはほんとうにうれしかったです。
送っていただいた車のなかで「ネットショップのほうには載っていないボトルが山ほどありますね」と話しかけたのですが、やはり、ネットショップに載せるだけでも大変な作業だとのこと。確かに、私もこのブログを始めてからボトルの写真を撮るようになったのですが、一本撮るだけでも大変ですから…無粋なことを言ってしまいました。


ちなみに、茂木さんが紹介されていたボウモア37年も、並行物ですが売ってありました。
でも、もしも万が一にも、これを読まれている方で、正規品をお求めの場合は、
是非、↓↓↓のリンクからお願いします。




それにしても、思い立ったときに行ける距離にSatoさんがあるのは、かんなり幸せなことだなぁ、と帰り道の電車の中でしみじみ思いました。  

2007年09月11日

大阪・梅田の阪急のは復活しないのかなぁ。。。

新宿・伊勢丹のテイスティング・バーに行ってきました。


関西に住む私にとっては、たまの東京出張のついでくらいでしか新宿には行けないのですが、その東京出張もほとんどが日帰りで、新宿に立ち寄るには時間的にきびしかったりします。が、今回の出張は、月曜の早朝からの用件で前泊もOKだったので、これ幸いとばかりに伊勢丹にも行ってみることに。


昨日がその月曜日だったのですが、東京へと移動したのは一昨日の蝉の顔をした日曜日。家でぐずぐずしていた所為で、JR新宿駅に到着したときにはすでに18時半を過ぎてしまってました。おまけに、伊勢丹がどこにあるのか知らなかった私は、JR新宿駅の西口から出てしまったので、ぐる~っと歩いてようやく伊勢丹へ。インフォメーション・カウンターのきれいなおねえさんにウィスキーの試飲をしている場所を尋ねて、そこへと一目散。


黒を基調にした、シックなオーセンティックなバーを思わせるスタンディングのカウンターのむこうには、主にボトラーズ物のボトルがずらっと並んでいるし、とてもデパ地下とは思えない雰囲気。
ボトルの中には、先日、SAKE SHOP SATOさんにお邪魔した際に気になった (あ”、佐藤さんとこへの訪問記を書こうと思ってたのに忘れてます!) Speciality Drinks の The Single Malts of Scotland シリーズのボトルも。

期待に胸をふくらませながら、おずおずとカウンターの中のバーテンダーさん(?)に「試飲させてもらいたいんですけれども」とお願いすると、「すみません。オーダーストップは7時なんで」と、すべり込み、アウト!
けど、1分進んでいる私の時計を見ると、ちょうど7時・・・時間に厳しい方のようです。
(注:伊勢丹は20時まで開いていますが、テイスティング・バーのラストオーダーは19時。ちなみに、梅田の百貨店は21時まで開いているので感覚がずれてました。)

地元だと「そこをなんとか、一杯くらい…」と粘るところですが、その日はお行儀良く退散 → 標準語に弱い私。



で、次の日(昨日)の仕事というのは、インドから来られた方との簡単な打ち合わせだけだったので、昼過ぎには用事もなくなり…前日のリベンジという訳ではないですが、もう一度、新宿・伊勢丹へ。

今度は、試飲できました。


The Single Malts of Scotland シリーズのオルトモア13年、クライヌリッシュ13年、Berrys' Own Selectionのロングモーン、ジュラのオフィシャルでオロロッソ熟成、そして、最後に、Impressive Caskのストラスクライド 37年を試飲させていただきました。
バーテンダーさんにも色々と話を伺いました。ありがとうございました。


初めての所だったし、やっぱりちょっと回りが落ち着かない所為もあってか、しっかりとテイスティング出来ませんでしたが(静かなところだと出来るってわけでもないですが)、The Single Malts of Scotland シリーズは、バーテンダーさんも仰ってましたが、非常にコクがあり、とろみも感じました。どちらも、バーボン樽熟成のカスク・ストレングス。特に、最初に飲んだオルトモア13年は、麦芽の甘さもスッキリした中にコシがあって、かんなり気に入りました。 きっとこれは近々購入すると思います…きっと、SAKE SHOP SATOさんで、ですが。 伊勢丹さん、ほんとうにごめんなさい。


クライヌリッシュは、まさにクライヌリッシュらしい満足のいく香りと味。
ロングモーンは、フィニッシュにミントの清涼感と遅れてチョコレートも感じられましたが、なにぶん度数の高いのを飲んだ後だったので、分かりませんでした。
ジュラを飲む頃には、正直、どの特徴がどのモルトのなのか、だんだんと分からなくなってきまして。。。
でも、ひと休みしてから飲んだストラスクライドは、文句なしにうまかったです。 私のなかでの、グレーンに対する評価がガラッと変わりました。


ところで、今週は、もしかすると東武百貨店池袋店に行くべきだったのでしょうか。
オフィシャルのグレンモーレンジの試飲って、まさかボトル・デザインが変わった新シリーズのじゃないですよねぇ。。。むむぅ。  

2007年09月08日

Blender's dram

久しぶりにバーで飲んで、いい気持ちになって家に帰ってきたら、リビングが模様替えされていた。

テーブルの上には「瓶、片付けておきました」とメモが。

家飲み用のボトルを置いているサイド・ボードに目をやると、まだ少し残っていたはずのスキャパ、クラガンモア、ギリーと、ラムとウォッカの瓶がない。

「まさか、飲んでしもたんかぁ」

と思いながら、片付けられていなくってホッとしたクライヌリッシュのボトルに手を伸ばすと、確か、もう5cmくらいしか残っていなかったはずなのに、ボトルの肩のところくらいまでに増えていた。
  

Posted by barley at 01:06Comments(10)TrackBack(0)

2007年09月06日

カップヌードル値上げ!ウイスキーもか?

今朝の通勤電車で、隣に立っていた方が読んでいた新聞の「日清食品、値上げ」の記事が目に留まりました。
日清食品は、来年1月にカップヌードルなどの即席めんを最大11%値上げするとのこと。値上げの理由は『原材料の高騰』で、特に、主な原材料である小麦の作柄が、ここ数年、世界的に悪かったため、相場が2年前の2倍ほどに上がっているのだそうです。
おそらく、他の各社も追随して値上げするのではないか、食料品の値上げ機運は高まっている…と、その新聞は述べていました。


ですが、小麦の値上がりの原因は、作柄が悪かったからだけでしょうか。
他にも、円が世界的にずっと弱含んでいるのと、中国の消費の増大により需要が供給を上回っているため、でもあると思うのです。


・・・だとすると、輸入ウィスキーの価格もそろそろやばいんじゃないでしょうか?


左の図は、過去5年の為替レートのグラフです。上が英ポンドで、下はユーロです。英ポンドとユーロはほぼ連動していますが、敢えてここでユーロも取り上げているのは、並行輸入物の主な仕入先として、英国以外に、フランス、ドイツ、イタリアなどがあるからです。
それまでもゆっくりとした上昇傾向にあるのですが、2006年初から上昇率を強めてきており、現時点では、15%強の値上がりを見せています。
為替取引に明るい方の予想では、米サブプライム問題に対する欧米諸国の安定化対策がうまく行けば、7月中旬の1ポンド=250円を大きく上回る英ポンド高はない。が、それと同時に、ここからまた2005年の水準に戻るとも考えにくい、のだそうです。

尤も、ウィスキーの仕入れ原価の全てがポンド建てであったり、ユーロ建てであったりすることはないと思いますので、値上げは5~8%ということになるのでしょうか。

ところで、現時点で流通している(リカーショップやネットショップの店頭に並んでいる)、正規輸入代理店があるオフィシャル物やボトラーズ物のボトルは、いつ頃買い付けられたものなのでしょうか? 私の想像ですが、2005年以前の物がまだまだあるのではないかと思っています。それらまでが遡って値上げされるということは無いとして(個人的な希望が多々含まれていますが)、それらがはけて、今年になってから買い付けたものがそろそろ店頭に並び出す頃には、値上げとなるかもしれません。
(為替との因果関係は知りませんが、グレンファークラスは値上げをするようです)

ボトラーズのシングル・カスクなどのように、定番ではないボトルや、買い付けから販売までの期間が短いボトルは、きっともう為替の影響を受けていると思います(売る側にしてみれば、為替リスクが少ない)。 私のように、コスト・パフォーマンスをすぐ気にする者は、この辺も考慮しないと、純粋にモルトの良し悪しを評価できないかもしれません。


一方、中国の消費の増大についてですが、私の同僚に、中国の大連にある支社に出向している者がいるのですが、その彼の話によると、中国ではスコッチ・ウィスキーはかなり流行り出しているらしいです。もっとも、飲まれているのはブレンデッドばかりのようですが。 とは言え、ブレンデッドにもシングル・モルトが入っているわけですし、シングル・モルトとして流通される量が少なくなるかもしれません。特に、中国で流行っているブレンデッドのキーモルトは。
それと、中国の話ではないですが、インドは、来年からウィスキーの関税がかなり引き下げられるようです。スピリッツに対して現在掛けられている最高550%の関税を来年には撤廃するのですが、輸入時の関税(国税)は無くしても、それ相応の分だけ州税の税率を引き上げるみたいで、結局、最高150%の課税はするようです。それにしても、インドの消費者にとってはかなり求めやすくなることでしょう。
シングル・モルトは、世界的に品薄状態になって価格も高騰するかもしれません!?


冒頭のニュースで、日清は「コストを抑える努力を続け、価格を維持してきたが、企業努力は限界。高品質の商品を提供するためにもやむを得ない」とコメントしているのですが、是非是非、ウィスキーのインポーターの方々の企業努力を切にお願いしたいものです。

私も、値上がりするという予想が外れることを祈りつつ、ボトルをがんばって買って、いっぱい飲んで、ウィスキーの売り上げに貢献したいと思います U^ェ^U  

Posted by barley at 18:21Comments(5)TrackBack(1)

2007年09月04日

幸せな甘さ

~ マリアージュのテイスティング・ノート その2 ~


ご多分に漏れず、ラフロイグにはまっていたことがあった私なのですが、歳をとってきた所為か、10年のあの強烈さは少々持て余し気味になってきました。普段飲み用のボトル達からもラフロイグは外されて、華やかな香りのハイランドが幅を利かせてます。

そんな私を、一気にラフロイグに連れ戻したのがクオーターカスク(QUARTER CASK)でした。
正規品の実勢価格も安定してきたようですし(コスト/パフォーマンス抜群!)、まだ3本目ですが、普段飲み用のボトルのレギュラーに返り咲きです。

こってりしたスモーキーさやヨード香やクレオソートはそのままに、力強さもほどよく保ちながらも、とてもまろやかな香りと口当たり。アルコール度数が48%とちょっと高めなのも、うっかり忘れてしまいそうになるくらいです。

…これが、200年ほど前の頃のラフロイグの味なのでしょうか。


そんなクオーターカスクに合うシガーはどれかなぁとあれこれ試してみたのですが、『この気持ち良さはイイな』、と感じた組み合わせがあります。


葉巻好きで有名な英国の政治家 ウィンストン・チャーチル(Sir Winston Leonard Spencer-Churchill)に敬意を表し、ロメオ・イ・フリエタ(Romeo Y Julieta)というブランドが、チャーチル(Churchills)という名の葉巻を作っています。長さは178mmと葉巻の中でも最も長い部類で、そのサイズのこともチャーチルと呼びます。
このチャーチルは、とても楽しめる素晴らしい葉巻なのですが、その長さゆえに吸い尽くすのに2時間ほどかかるのが難点で、どうしても私は火を点ける機会を選んでしまいがち…と、思ってたところへ、昨年、チャーチルが124mmになったショート・チャーチル(Short Churchills)が発売されました。


モルト:
ラフロイグ クオーターカスク
LAPHROAIG QUARTER CASK
【色】 緑がかった薄いゴールド
【香り】 スモーキー、ヨード香、正露丸。磯に出る小路。ただし、香りの全てがまろやか(これがベルベットの上品さ?)。かすかに、外皮を剥いているときのグレープフルーツ。
【味】 麦の甘さ。ココナッツ・ミルク。滑らか。
【ボティ】 ミディアム~フル。クリーミー。
【フィニッシュ】 穏やかに長く続く。鼻に抜けるオーク樽の香り。フェノール。暖かい。

シガー:
ロメオ・イ・フリエタ ショート・チャーチル
(Romeo y Julieta Short Churchill)
こくのある木の香り、バニラ、ナッツ、なめし皮。口当たりは軽い。中盤では、ボージョレー・ヌーボのような赤ワインの後味を思い出させる。最後は、ピリピリするスパイス。

マリアージュ:
樹液の甘い香りのような、魅惑的なとても不思議な甘さ。 甘い味なのか、甘い香りなのかはあいまいだが、とても気持ちがよい。



おそらく、クオーターカスクの良さも、チャーチルの良さも知っている方は、「どちらも美味しいんだから、美味しいのは当たり前」と思われることでしょう。私もそれは否定しません。


マリアージュのひとつのパターンに、『相手の特長を伸ばす』という、補完というよりも伸展とでも呼べばいいのでしょうか、そういう組み合わせ方があると思います。良い点をさらに良くする組み合わせです。
ただ、お互いがお互いの良い点を伸ばせられたらいいのですが、そうそううまい組み合わせがあるわけでもなく、どちらか片方がもう一方を伸ばすだけというパターンが多いと考えるのは私だけでしょうか(人間のカップルも?)。


ラフロイグの魅力のひとつに、独特の甘さを挙げることができると思いますが、ショート・チャーチルはクオーターカスクの甘さをぐんと引き立たせるように感じます。組み合わせることで感じられる甘さは、クオーターカスクが持っているものに根ざしているのは間違いないのですが、クオーターカスクだけでは得られない幸せな甘さです。