2007年09月27日
Tè Bheag Connoisseurs Blend
スカイ島で作られているブレンデッド・ウィスキー 「チェイ ヴェック (Tè Bheag) 」 です。
このウィスキーは、プラバン ナ リンネ という会社で作られています。この会社は、若者が少なくなってきたスカイ島南部での雇用を創出するためのプロジェクトの一環として、1976年に設立されました。 「チェイ ヴェック」以外にも、「ポッチ ゴー (Poit Dhubh)」という密造酒(ということになっている)モルト・ウィスキーも販売しています。さらには、蒸留所を建設するプランを持っており、そのプランが許可されると ‘Thorabhaig’ という名のシングル・モルトが生産されるようになります(発音は、わ・か・り・ま・せ・ん)。
「チェイ ヴェック」とは、「可愛いお嬢さん (the little lady)」の意味で、プラバン社のロゴでラベルにも描かれている小さな船の名前でもあります。また、日常会話的には「ちょっと一杯 (A WEE DRAM)」の意味でも使われています。
さて、「チェイ ヴェック」のお味のほうですが、キーモルトは(もちろん)タリスカーとのことですが、とてもマイルドです。
ライ麦パン、ウオトカ、シェリーと蜜。とても素朴な味わいです。
アンチルフィルタードですが、加水してもそれほど白濁はしません。
ちょいソが合いそうです…家にソーダがなかったので試してはいませんが。
2007年09月25日
床下で出番を待つボトル
それらのボトルにはふたつの種類があるのですが、ひとつは、値上がりを期待して買ったボトルです。
と、言っても大したものではなくって、オフィシャル物でパッケージ・デザインが変わるときに、新しいボトルよりもそれまでのボトルの方がいいと感じたものを買って置いています。

数年前のマッカランもそう思ったので、12年と18年を買いました。
値上がりを期待しているわけですから、まずは酒屋さんやバーから姿を消して、少なくとも希少性が高くならなければならないのですが…2本とも最近のウスケバのブログ記事にも登場していますし、まだまだ見かけるボトルなので、しばらくはこのまま寝かしときます。 あと10年くらい!?
ちなみに、今年4月のボウモアのパッケージ・デザインが変わった際には、買いませんでした。
グレンモーレンジはどうでしょうか。
自分が好きなモルトかどうかではなく、美人投票になるところが難しいところです。 ただ、たとえ値上がりするだろうという思惑が外れても、自分で飲むだけのことですので、それはそれで楽しいですが。
床下に寝かせているボトルのもうひとつの種類は、子供の生まれた年に蒸留されたボトルです。
彼らが成人して、シングル・モルトはうまい、と感じるようになったらプレゼントしようと思っています。
2007年09月22日
三連休前に
今月は二度目ですが明日から三連休
。今日は早く家に帰って、明日の子供たちの運動会に備えてハンディカムの電池の充電もしとかなくちゃならないんだけど
けど、ちょっとその前に「今週もお疲れさん」ということで、今宵は、芦屋のモルト王国へ、賓客に謁見させて頂きに上がりました
。... と、今日はこんな感じで書いてみよう
…ポキッ
まず、ロングモーン
香りは、皮をむいているときの青りんごの後に、春先のお花屋さんの中を歩いているようなフローラルな香りがいっぱい。その奥に、ナツメグやなめし革。 口に含むと、麦芽の中から突然にイチゴが現われて。 フィニッシュは、舌を暖める感じが長く続き、スモーキーさととも消えていく。
モルトの表現に『華やかな』というのがあるけど、まさにこれは華やかで、飲んでいるうちに気持ちも軽やかにしてくれました
。非常に複雑だけど、その日の最初のモルトにはぴったりかも。
個人的には、こういう感じのモルトは大好きです
我が家にもぜひお越しいただきたいと思い、急いで、Sake Shop Sato さんに一本取り置きをお願いしました
次に頂いたのは、ハイランドパーク。
刈りたての芝がさッと香った後に、もりだくさんの熟したフルーツ。マンゴ、メロン、スターフルーツ。かすかににナッツ。口に含むと、あっさりしたハチミツ。もう一度、山盛りのフルーツ。その甘味が、飲みほした後も長く続きます。 潮とピートは、裏方で引き立て役に回っていい仕事をしてます。
長熟な上に度数が40.1%と低めなのですが、しゃきっとしています。
女性は特に気に入られるのではないでしょうか。 香りがとても良くって、いつまでもグラスを嗅いでいたくなるモルトでした。 これは、抜群にイイです。
実は、芦屋のモルト王国へは、これまでも何度かお邪魔していたのですが、私がウスケバでブログを書いてることは今日初めてお伝えしました
。 といいますか、いつも接客でお忙しそうなので、言い出すチャンスもなかったりしたものですから
。 もしかしたら、男爵(マスターは、国王というより男爵だと思うのは私だけ?)少し驚かれているかもしれません
それにしてもこの2本、ほんとうに楽しくしてくれるボトルたちでした
。。。あ、もちろん、飲んだ場所が良かったせいもありますけどね! 
2007年09月17日
トマーチン 12年 (北米向け)
よく見かける丸瓶で黒ラベルのトマーチン12年よりもコクのあるしっかりした味わいがします。度数が43%と、丸瓶で黒ラベルの40%より高いからだけでなく、シェリーの味とナッツな感じ、スパイシーさがしっかり出ているからです。
トマーチン 12年 43%(北米向け)TOMATIN 12 Years old
【色】 薄い黄金色。
【香り】 麦芽の甘さと青りんごと梨(幸水)が渾然一体。わずかにシナモン。
【味】 ピーティさが口の中に広がると同時に、シェリーとナッツっぽさが感じられる。
【ボティ】 ミディアム。コクがある。
【フィニッシュ】 甘さとジンジャー様の暖かさが長く続く。
(特記) スクリュー・キャップ
くだんのマスター曰く、東京では、この角々した瓶の赤ラベルのほうが一般的らしいとか…私は、東京のバーには行った事がないので真偽のほどは分かりませんが、ただ、このボトルを見つけて買ったのは、東京のリカーショップでした。
そのリカーショップでは「このボトルは北米向け」と説明が添えられていました。
瓶の形状といい、パッケージングといい、オフィシャル物であることは間違いなさそうです。瓶の裏には、米国内で販売されているお酒に書かれてある飲酒に関する【政府からの警告文】が、後から貼ったシールではなくラベル自身に印刷されているので、北米向けであることもほぼ間違いないでしょう。バーコードの国コードも"08"で、アメリカ合衆国/カナダであることを意味しています。米国への輸入者名としては、INTERCONTINENTAL PACKAGING CO., というミネソタ州にある会社名がラベルに印刷されています。
このボトル、結構うまいので、日本向けでないことに対してくやしさみたいなのをちょっぴり感じますが、丸瓶で黒ラベルのトマーチン12年に水っぽさや物足りなさを感じるかたは、これを見つけたら(東京のバーに行ったら?)ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
2007年09月14日
酒屋さん探訪:Sake Shop Sato
ですので、今日は、Sake Shop Sato さん 実店舗への訪問記を書こうと思うのですが、いきなり【まとめ】から。
- ボトラーズ物を中心に、品揃えは山ほどある。まさに、山ほど。ネットショップに掲載されているのはほんの氷山の一角。
- ほとんどのボトルには値段の表記がない。これはきっと「値段からボトルを選ばないで」というお店からのメッセージでは!? だからと言って、他店と比べても高くない。
- 大阪・梅田からだと、思いのほか近い。
- 夜は22時までと遅くまで開いているのがうれしい。
- お店の方が親切。
・・・ということで、お時間のあるかたは、以下の長ったらしい訪問記もご一読いただければと。
私がちょくちょくお邪魔する何軒かのバーのマスターにモルトの仕入先を伺うと、必ずその名前が挙がる Sato さん。 けれど私は、あまり足の向かない方角だったせいもあり、ホームページだけを見て「ん~、わざわざ行かなくても・・・」と手近な酒屋さんで済ませてしまっていましたが、それ、間違いでした。
Sato さんへ電車で行く場合、JR大阪駅に隣接する阪急電鉄の梅田駅から宝塚線に乗って約15分、岡町駅が最寄り駅です。そこからお店までは徒歩で10分ほど。初めて行くときは、駅からお店までの道がちょっと分かりづらいかも知れません。私は、ホームページにある地図を印刷して持って行ったのですが、実際の岡町の駅は地図の上のほうにもうちょっと長いです。間違って、古墳のある公園のほうへと遠回りしてしまいました。
お店は住宅街の中を走る広い道に面しており、外観はいかにも昔からある酒屋さんといった感じ(酒販免許の要件緩和以降に増えている、コンビニや郊外型大型店舗に押されながらもがんばっている酒屋さん、のイメージです・・・失礼!)。
が、扉を開けてお店の中に入ると、そこには驚愕の光景が!!
(テレビのバラエティ特番なら、必ずここでCMが入ります
)幅一間の中量棚にして4、5本分ほどのスペースに、シングル・モルトのボトルがずら~っと並べられています。数にして、2、300種類といったところでしょうか。それも、ボトラーズ物を中心に、普段は見かけない、少なくとも、酒屋さんの店頭に並んでいるのを私はあまり見たことがないボトルばかり。オフィシャルのボトルも、長熟物やレア物がいっぱい。 モルト愛好家にとってはシャングリ ラ・・・全部飲めるわけではないですけど。
興奮を抑えつつボトルの1本1本を見ていたら、お店の方から「奥まで手を突っこんでもらっていいですよ。みなさん、そうされますから」と声をかけられました。良く見ると、棚の奥のほうにあるボトルは、手前のボトルとはまったく別物。 ふつう、陳列棚ってどこでもそうだと思うのですが、手前から奥へと同じものが列になって並べられています。が、Satoさんのお店では、ボトルは棚にお構いなしに置いてあるだけ(失敬!)。
・・・ということは、お店にあるボトルは1000種類近くあるということになるのでしょうか。
まさに、
宝の山
ですわ。私も、もちろん、片っ端からボトルを手にとって見させてもらいました。
が、残念なことに、ほとんどのボトルには価格が表記されていません。もちろん、お店の方に尋ねれば教えてもらえるんですが、さすがにあれもこれもと尋ねるのは憚られます(と言いつつも、私は10本近く尋ねました)。これは、値段は二の次にして、まずは飲みたいボトルを選んでください、という配慮なのだろう、きっと。
たまたま私がお邪魔した日だけだったのかもしれないんですが、ボトルが並べられた棚の前には無造作にいくつかのダンボール箱が置かれてありました。ボトルを見るのに足元がちょっと邪魔だなぁ、と思っていたんですが、そのダンボール箱の中を覗くと、ここにもボトルが。 箱に張られたままになっている配達伝票からすると、新入荷のボトルなのでしょうか? DEWAR RATTRAYのボウモア15年がまとまって入っていたのが印象的でした。
2時間ほどあれこれ見せていただいた後、迷いに迷った挙句、ザ・ボトラーズのクライヌリッシュ16年を買いました。 で、帰ろうとすると、お店の方が車で駅まで送ってくださると。
そのアットホームなお心遣いはほんとうにうれしかったです。
送っていただいた車のなかで「ネットショップのほうには載っていないボトルが山ほどありますね」と話しかけたのですが、やはり、ネットショップに載せるだけでも大変な作業だとのこと。確かに、私もこのブログを始めてからボトルの写真を撮るようになったのですが、一本撮るだけでも大変ですから…無粋なことを言ってしまいました。
ちなみに、茂木さんが紹介されていたボウモア37年も、並行物ですが売ってありました。
でも、もしも万が一にも、これを読まれている方で、正規品をお求めの場合は、
是非、↓↓↓のリンクからお願いします。

それにしても、思い立ったときに行ける距離にSatoさんがあるのは、かんなり幸せなことだなぁ、と帰り道の電車の中でしみじみ思いました。
2007年09月11日
大阪・梅田の阪急のは復活しないのかなぁ。。。
関西に住む私にとっては、たまの東京出張のついでくらいでしか新宿には行けないのですが、その東京出張もほとんどが日帰りで、新宿に立ち寄るには時間的にきびしかったりします。が、今回の出張は、月曜の早朝からの用件で前泊もOKだったので、これ幸いとばかりに伊勢丹にも行ってみることに。
昨日がその月曜日だったのですが、東京へと移動したのは一昨日の蝉の顔をした日曜日。家でぐずぐずしていた所為で、JR新宿駅に到着したときにはすでに18時半を過ぎてしまってました。おまけに、伊勢丹がどこにあるのか知らなかった私は、JR新宿駅の西口から出てしまったので、ぐる~っと歩いてようやく伊勢丹へ。インフォメーション・カウンターのきれいなおねえさんにウィスキーの試飲をしている場所を尋ねて、そこへと一目散。
黒を基調にした、シックなオーセンティックなバーを思わせるスタンディングのカウンターのむこうには、主にボトラーズ物のボトルがずらっと並んでいるし、とてもデパ地下とは思えない雰囲気。
ボトルの中には、先日、SAKE SHOP SATOさんにお邪魔した際に気になった (あ”、佐藤さんとこへの訪問記を書こうと思ってたのに忘れてます!) Speciality Drinks の The Single Malts of Scotland シリーズのボトルも。
期待に胸をふくらませながら、おずおずとカウンターの中のバーテンダーさん(?)に「試飲させてもらいたいんですけれども」とお願いすると、「すみません。オーダーストップは7時なんで」と、すべり込み、アウト!
けど、1分進んでいる私の時計を見ると、ちょうど7時・・・時間に厳しい方のようです。
(注:伊勢丹は20時まで開いていますが、テイスティング・バーのラストオーダーは19時。ちなみに、梅田の百貨店は21時まで開いているので感覚がずれてました。)
地元だと「そこをなんとか、一杯くらい…」と粘るところですが、その日はお行儀良く退散 → 標準語に弱い私。
で、次の日(昨日)の仕事というのは、インドから来られた方との簡単な打ち合わせだけだったので、昼過ぎには用事もなくなり…前日のリベンジという訳ではないですが、もう一度、新宿・伊勢丹へ。
今度は、試飲できました。
The Single Malts of Scotland シリーズのオルトモア13年、クライヌリッシュ13年、Berrys' Own Selectionのロングモーン、ジュラのオフィシャルでオロロッソ熟成、そして、最後に、Impressive Caskのストラスクライド 37年を試飲させていただきました。バーテンダーさんにも色々と話を伺いました。ありがとうございました。
初めての所だったし、やっぱりちょっと回りが落ち着かない所為もあってか、しっかりとテイスティング出来ませんでしたが(静かなところだと出来るってわけでもないですが)、The Single Malts of Scotland シリーズは、バーテンダーさんも仰ってましたが、非常にコクがあり、とろみも感じました。どちらも、バーボン樽熟成のカスク・ストレングス。特に、最初に飲んだオルトモア13年は、麦芽の甘さもスッキリした中にコシがあって、かんなり気に入りました。 きっとこれは近々購入すると思います…きっと、SAKE SHOP SATOさんで、ですが。 伊勢丹さん、ほんとうにごめんなさい。
クライヌリッシュは、まさにクライヌリッシュらしい満足のいく香りと味。
ロングモーンは、フィニッシュにミントの清涼感と遅れてチョコレートも感じられましたが、なにぶん度数の高いのを飲んだ後だったので、分かりませんでした。
ジュラを飲む頃には、正直、どの特徴がどのモルトのなのか、だんだんと分からなくなってきまして。。。
でも、ひと休みしてから飲んだストラスクライドは、文句なしにうまかったです。 私のなかでの、グレーンに対する評価がガラッと変わりました。
ところで、今週は、もしかすると東武百貨店池袋店に行くべきだったのでしょうか。
オフィシャルのグレンモーレンジの試飲って、まさかボトル・デザインが変わった新シリーズのじゃないですよねぇ。。。むむぅ。
2007年09月08日
Blender's dram
テーブルの上には「瓶、片付けておきました」とメモが。
家飲み用のボトルを置いているサイド・ボードに目をやると、まだ少し残っていたはずのスキャパ、クラガンモア、ギリーと、ラムとウォッカの瓶がない。
「まさか、飲んでしもたんかぁ」
と思いながら、片付けられていなくってホッとしたクライヌリッシュのボトルに手を伸ばすと、確か、もう5cmくらいしか残っていなかったはずなのに、ボトルの肩のところくらいまでに増えていた。
2007年09月06日
カップヌードル値上げ!ウイスキーもか?
日清食品は、来年1月にカップヌードルなどの即席めんを最大11%値上げするとのこと。値上げの理由は『原材料の高騰』で、特に、主な原材料である小麦の作柄が、ここ数年、世界的に悪かったため、相場が2年前の2倍ほどに上がっているのだそうです。
おそらく、他の各社も追随して値上げするのではないか、食料品の値上げ機運は高まっている…と、その新聞は述べていました。
ですが、小麦の値上がりの原因は、作柄が悪かったからだけでしょうか。
他にも、円が世界的にずっと弱含んでいるのと、中国の消費の増大により需要が供給を上回っているため、でもあると思うのです。
・・・だとすると、輸入ウィスキーの価格もそろそろやばいんじゃないでしょうか?
それまでもゆっくりとした上昇傾向にあるのですが、2006年初から上昇率を強めてきており、現時点では、15%強の値上がりを見せています。
為替取引に明るい方の予想では、米サブプライム問題に対する欧米諸国の安定化対策がうまく行けば、7月中旬の1ポンド=250円を大きく上回る英ポンド高はない。が、それと同時に、ここからまた2005年の水準に戻るとも考えにくい、のだそうです。
尤も、ウィスキーの仕入れ原価の全てがポンド建てであったり、ユーロ建てであったりすることはないと思いますので、値上げは5~8%ということになるのでしょうか。
ところで、現時点で流通している(リカーショップやネットショップの店頭に並んでいる)、正規輸入代理店があるオフィシャル物やボトラーズ物のボトルは、いつ頃買い付けられたものなのでしょうか? 私の想像ですが、2005年以前の物がまだまだあるのではないかと思っています。それらまでが遡って値上げされるということは無いとして(個人的な希望が多々含まれていますが)、それらがはけて、今年になってから買い付けたものがそろそろ店頭に並び出す頃には、値上げとなるかもしれません。
(為替との因果関係は知りませんが、グレンファークラスは値上げをするようです)
ボトラーズのシングル・カスクなどのように、定番ではないボトルや、買い付けから販売までの期間が短いボトルは、きっともう為替の影響を受けていると思います(売る側にしてみれば、為替リスクが少ない)。 私のように、コスト・パフォーマンスをすぐ気にする者は、この辺も考慮しないと、純粋にモルトの良し悪しを評価できないかもしれません。
一方、中国の消費の増大についてですが、私の同僚に、中国の大連にある支社に出向している者がいるのですが、その彼の話によると、中国ではスコッチ・ウィスキーはかなり流行り出しているらしいです。もっとも、飲まれているのはブレンデッドばかりのようですが。 とは言え、ブレンデッドにもシングル・モルトが入っているわけですし、シングル・モルトとして流通される量が少なくなるかもしれません。特に、中国で流行っているブレンデッドのキーモルトは。
それと、中国の話ではないですが、インドは、来年からウィスキーの関税がかなり引き下げられるようです。スピリッツに対して現在掛けられている最高550%の関税を来年には撤廃するのですが、輸入時の関税(国税)は無くしても、それ相応の分だけ州税の税率を引き上げるみたいで、結局、最高150%の課税はするようです。それにしても、インドの消費者にとってはかなり求めやすくなることでしょう。
シングル・モルトは、世界的に品薄状態になって価格も高騰するかもしれません!?
冒頭のニュースで、日清は「コストを抑える努力を続け、価格を維持してきたが、企業努力は限界。高品質の商品を提供するためにもやむを得ない」とコメントしているのですが、是非是非、ウィスキーのインポーターの方々の企業努力を切にお願いしたいものです。
私も、値上がりするという予想が外れることを祈りつつ、ボトルをがんばって買って、いっぱい飲んで、ウィスキーの売り上げに貢献したいと思います U^ェ^U
2007年09月04日
幸せな甘さ
ご多分に漏れず、ラフロイグにはまっていたことがあった私なのですが、歳をとってきた所為か、10年のあの強烈さは少々持て余し気味になってきました。普段飲み用のボトル達からもラフロイグは外されて、華やかな香りのハイランドが幅を利かせてます。
そんな私を、一気にラフロイグに連れ戻したのがクオーターカスク(QUARTER CASK)でした。
正規品の実勢価格も安定してきたようですし(コスト/パフォーマンス抜群!)、まだ3本目ですが、普段飲み用のボトルのレギュラーに返り咲きです。
こってりしたスモーキーさやヨード香やクレオソートはそのままに、力強さもほどよく保ちながらも、とてもまろやかな香りと口当たり。アルコール度数が48%とちょっと高めなのも、うっかり忘れてしまいそうになるくらいです。
…これが、200年ほど前の頃のラフロイグの味なのでしょうか。
そんなクオーターカスクに合うシガーはどれかなぁとあれこれ試してみたのですが、『この気持ち良さはイイな』、と感じた組み合わせがあります。
葉巻好きで有名な英国の政治家 ウィンストン・チャーチル(Sir Winston Leonard Spencer-Churchill)に敬意を表し、ロメオ・イ・フリエタ(Romeo Y Julieta)というブランドが、チャーチル(Churchills)という名の葉巻を作っています。長さは178mmと葉巻の中でも最も長い部類で、そのサイズのこともチャーチルと呼びます。
このチャーチルは、とても楽しめる素晴らしい葉巻なのですが、その長さゆえに吸い尽くすのに2時間ほどかかるのが難点で、どうしても私は火を点ける機会を選んでしまいがち…と、思ってたところへ、昨年、チャーチルが124mmになったショート・チャーチル(Short Churchills)が発売されました。
ラフロイグ クオーターカスク
LAPHROAIG QUARTER CASK
【色】 緑がかった薄いゴールド
【香り】 スモーキー、ヨード香、正露丸。磯に出る小路。ただし、香りの全てがまろやか(これがベルベットの上品さ?)。かすかに、外皮を剥いているときのグレープフルーツ。
【味】 麦の甘さ。ココナッツ・ミルク。滑らか。
【ボティ】 ミディアム~フル。クリーミー。
【フィニッシュ】 穏やかに長く続く。鼻に抜けるオーク樽の香り。フェノール。暖かい。
シガー:
ロメオ・イ・フリエタ ショート・チャーチル
(Romeo y Julieta Short Churchill)
こくのある木の香り、バニラ、ナッツ、なめし皮。口当たりは軽い。中盤では、ボージョレー・ヌーボのような赤ワインの後味を思い出させる。最後は、ピリピリするスパイス。
マリアージュ:
樹液の甘い香りのような、魅惑的なとても不思議な甘さ。 甘い味なのか、甘い香りなのかはあいまいだが、とても気持ちがよい。
おそらく、クオーターカスクの良さも、チャーチルの良さも知っている方は、「どちらも美味しいんだから、美味しいのは当たり前」と思われることでしょう。私もそれは否定しません。
マリアージュのひとつのパターンに、『相手の特長を伸ばす』という、補完というよりも伸展とでも呼べばいいのでしょうか、そういう組み合わせ方があると思います。良い点をさらに良くする組み合わせです。
ただ、お互いがお互いの良い点を伸ばせられたらいいのですが、そうそううまい組み合わせがあるわけでもなく、どちらか片方がもう一方を伸ばすだけというパターンが多いと考えるのは私だけでしょうか(人間のカップルも?)。
ラフロイグの魅力のひとつに、独特の甘さを挙げることができると思いますが、ショート・チャーチルはクオーターカスクの甘さをぐんと引き立たせるように感じます。組み合わせることで感じられる甘さは、クオーターカスクが持っているものに根ざしているのは間違いないのですが、クオーターカスクだけでは得られない幸せな甘さです。
2007年09月02日
暑い日には、氷とドランブイ
みなさま、残暑お見舞い申し上げます。
こう暑いと、シングル・モルトよりも冷たい飲み物のほうに手を伸ばしてしまいますが、
私は、暑い日には、ドランブイのロック "DRAMBUIE ON ICE" をよく飲みます。
ドランブイは、もともと英国のスチュワート王家に代々受け継がれてきた秘伝の酒でした。どうしてそれが一般にも手に入るようになったかと言うと…
1745年、英国で王位継承のための戦いが勃発。
スチュワート王家の流れをくむチャールズ・エドワード王子は兵を挙げ、ロンドンまで130マイルのダービーという所まで進撃したが、カローデンの戦い (the Battle of Culloden Moor) に破れスコットランド西部に逃れた。この時、敗れたチャールズ王子を助けたのが、地元の豪族 ジョン・マッキノン。当時、チャールズ王子には3万ポンド(現在の価値にすると1500万ポンド)もの賞金が懸けられていたが、マッキノン家はチャールズ王子への忠誠を貫き、チャールズ王子をスコットランド北西にあるスカイ島からフランスへ亡命させた。
チャールズ王子は、マッキノン家の献身的な忠誠に感謝して、王家伝来の秘酒「ドランブイ」の製法を授けた。その後も、この製法はマッキノン一族の間だけで伝えられていたが、1906年、マッキノン家の子孫がこの伝来の製法をもとにドランブイを商品化し世に広めた。けれども、その製法は今なお門外不出。その心意気は、ボトルに記されている「Remember the gift of the prince」に表わされている。
ドランブイを使ったカクテルに、ラスティ・ネールがあります。
氷を入れたグラスに、ドランブイとスコッチ・ウィスキーを注いだものです。オリジナルのレシピは、ドランブイとスコッチ・ウィスキーが1:1の割合いですが、それではちょっと甘すぎるのか、日本では1:2のようにウィスキーを多めにするのが一般的なようです。
私は、バーで飲むものに何を選ぶか困ったときに、このラスティ・ネールをよく頼みます。
気の利いたバーだと、「スコッチは何になさいますか?」と尋ねてくれるので、「タリスカーで」とお願いします。たまに、一瞬「えっ?」という顔をされることがあるのは、きっと頼むのがブレンデッド ウィスキーではないからでしょう。
タリスカーを選ぶのは、スカイ島つながりということもありますが、タリスカーの力強さ、潮っぽさが、ドランブイの蜂蜜の甘さとよく合うと思うからです。
よければ、一度お試しを。
ところで、このドランブイには強精効果もある…ように思うのは、私だけでしょうか U^ェ^U
2007年09月01日
A sad day: Michael Jackson RIP
I have lost the great guide in the malt whisky world,
though I have yet more to learn.
I extend my deepest condolences.
With gratitude I would raise a respectful glass to the man.
#それまでは、私にとってはただの「うまい洋酒」だった茶色い飲み物を、「シングル・モルト」という命の水に変えてくれたマイケル・ジャクソンさんへの弔意を表したく、つたないですが英語で書かせていただきました。(届くのかどうかも疑問ですが)





